海外に住んでいる日本人にとって避けたいトラブルの1つが歯の治療なのではないでしょうか。
虫歯であれば日々の歯磨きで防げますが、親知らずの抜歯となると歯科医院で抜かない限り、歯が痛くて辛い状態が続いてしまいます。
この記事では、オーストラリアで親知らずを抜くことになったら、是非知っておくと良いことをまとめました。
私自身のブリスベンでの親知らず抜歯の経験と、その後のリサーチ情報からこの記事を作成しました。
- 親知らず抜歯にかかる治療費の相場
- 私自身の親知らず抜歯の経験談
- 歯科治療を受ける際に気をつけるべきポイント
をご紹介します。
記事を読み終えると、オーストラリアでの親知らず抜歯についての基本情報を知ることができます。
Contents
オーストラリアの親知らず抜歯の治療費
以下、オーストラリアで親知らずの抜歯にかかる平均の治療費です。
通常の抜歯 | 一本 - 約$150~200 |
難しい抜歯 | 一本 - 約$400 |
全身麻酔が必要な抜歯 | 一本 - 約$1500~3000 |
(参考https://www.randwicksmiles.com.au/wisdom-teeth-removal-cost/)
海外の歯科治療は基本的に保険でカバーされないため全額負担となります。
歯科に保険をかけられるオプションもありますが、通える歯科医院に制限があったりと不便さがあるので私はオプションを払っていません。
治療にいくらくらいかかるのかは自分で調べてあらかじめ知っておくことを強くオススメします。
治療費以外にかかる費用
気をつけたいのが、治療費以外にかかる費用があることです。
- 初診料/コンサル料
- レントゲン代
- 薬が処方された場合は処方箋料
これらの費用も無視できませんので注意しましょう。
私の親知らず抜歯の経験談
受診のきっかけ
四月の半ばくらいから左の奥歯に痛みを感じ始め、数日後には口が6割くらいしか開けられなくなってしまいました。
その時は痛みの原因が、親知らずなのか虫歯なのか分からなかったのですが、とりあえず歯科にかかることにしました。
歯科探し
私はそれまで海外では歯科にかかったことがなく、ブリスベンで歯科を探すのは初めてでした。
日本語が通じるところが良かったのですが探してもあまり見つからず、あっても場所が遠かったりと難航しました。
色々と考えましたが、やはり自分で行けるところがいいと思い、英語のみでもシティから近く評判が良さそうな場所を探しました。
そこで見つけたのが、Melbourne Dental Studioという歯医者さんです。
受診1回目
HPから新規の予約登録をし、その後に送られてくるショートメールで来院日と時間を決めるという予約方法でした。
歯科医院の中はとてもキレイで、審美歯科もしてるためかエステサロンのような内装でした。
先生もとても親切で、そこまで英語が流暢でない私に対してゆっくりと話してくれました。
簡単に診察した後、親知らずの状況を見ることになり、レントゲンを撮りました。
その後、歯茎に抗生剤を塗ってもらって診察は終わりました。
この時はほとんど口が開けられない状況だったので、1週間様子を見ることになりました。
かかった費用
内容 | 金額 |
診察料 | 65ドル |
レントゲン | 120ドル |
抗生剤 | 70ドル |
割引 | -50ドル |
合計 | 205ドル |
歯科は自費治療になるので全負担の205ドルです。
なぜか割引が適用され、50ドルOFFになりました:)
受診2回目
1回目の受診から数日後に、先生からショートメールで「その後奥歯の調子はどう?」と連絡が来ました。
痛みがまだ少し残っていたので、レビューという形で再度受診することにしました。
2回目の受診は簡単に見てもらっただけで、親知らずを抜くかどうかの意思確認をしました。
私としては抜きたかったのでその意思を伝えました。
「また後日、日程調整の連絡をする」と言われ診察は終わりました。
かかった費用
2回目の受診は費用がかかりませんでした。
受診3回目
2回目の診察から数日後に、歯科医院から電話がかかって来て親知らずを抜く日程を決めました。
歯を抜く日の前日にestimateという形で、施術の内容をかかる費用の見込みを送ってくれました。
事前に知らせてくれるのは嬉しいですね:)
診察当日にも、治療の内容や術後の痛みについて書かれた同意書のような書類にサインし、治療が始まりました。
抜歯前に私が緊張していたからか、手で握れるサイズの小さなボールを渡してくれました。
手術中はそのボールをずっと握っていたのですが、気が紛れたおかげで緊張が和らいだ感じがしました。
塗るタイプの麻酔と注射麻酔をしたので、痛みは全くありませんでした。
先生が歯を引っ張り抜く振動だけが伝わって来ました。
上の2本を抜いたのですが、なぜか二人の先生が1本ずつ抜くというスタイルで行われました。
抜いている最中に歯を引っ張るコツを先生同士で話し合っていたりして、そんないいから早く抜いてくれ〜って感じでした。笑
2本抜くのに体感で20分くらいだったと思います。
歯医者によくあるキーキー音がする器具を使われるのがすごく苦手なのですが、それを使うこともなく想像以上にストレスなく終わることができました。
その後、止血のためガーゼを両奥歯に噛んで、術後にしてはいけないことなどの説明を受けました。交換用の追加のガーゼももらいました。少し気持ちが悪くなったので20分ほど部屋で休ませてもらってから支払いを済ませ、ガーゼを噛んだまま帰宅しました。
かかった費用
内容 | 金額 |
親知らず抜歯(右上) | 290ドル |
親知らず抜歯(左上) | 290ドル |
合計 | 580ドル |
事前に送ってもらった見積もり通り、金額580ドルでした。
手術の内容によっては追加でかかることもあると説明を受けましたが、幸い私の歯は難しくなかったようで良かったです:)
トータルでかかった費用
1回目の費用 | 205ドル |
2回目の費用 | 0ドル |
3回目の費用 | 580ドル |
合計:785ドル!!
術後の経過
親知らず抜歯後、歯がなくなった箇所の違和感と少しの痛みはありましたが、腫れは一切ありませんでした。
数日間パナドールを飲んで過ごしました。 お医者さんには抜いた箇所を清潔に保つために、 マウスウォッシュの使用を勧められました:)
抜歯をしてくれた先生が数日後にSMSでメッセージを送ってくれて、安心して術後を過ごすことができました。
数週間で傷跡は完全になくなり、その後問題もありません。
正直私にとってかなり高額な治療となりました。
しかし、このように信頼できる先生に出会えたことなど総合すると、個人的に無駄な出費ではなかったと思います。
親知らず抜歯の際に気をつけるべき3つのポイント
私の経験談を踏まえて、オーストラリアで親知らずを抜歯する際に気をつけるべき3つのポイントをお伝えします。
ポイント① 歯科治療費の相場を知る
海外の歯科治療は基本的に保険でカバーされないため全額負担となります。
そのため治療にいくらくらいかかるのかは自分で調べてあらかじめ知っておくことを強くオススメします。
また、抜歯にかかる費用以外にも初回のコンサル料金やレントゲン代など追加でかかる費用もあるので忘れないようにしたいところです。
これからかかる治療費を知った上で歯科医院を探せば法外な治療費を払ってしまうトラブルを避けることができます。
今の時代、たいていのことはgoogleで調べることができるので準備は万全に行いましょう。
ポイント② 歯科選びは慎重に
すでに行きつけの歯科医院がある場合は問題ないですが、初めて行く歯科の場合は下調べをしっかりした方が良いです。
日本の病院のスタンダードが高いのか、病院選びに失敗した!ちゃんとしたところを探すのは大変!という話は海外にいてよく聞きます。
Google Mapで近くにある歯科医を探し、その歯科のウェブサイトがあればぜひ確認してみましょう。
ウェブサイトに歯科医や歯科治療に関する多くの情報があれば信頼できるといえるかと思います。
またオーストラリアの場合はウェブから予約をするのが主流です。
予約プロセスがスムーズかどうか、といったところからも判断できるポイントです。
いくつかの歯科医院を比べてみて良さそうなところに連絡してみましょう。
ポイント③ 歯科医とのコミュニケーション
治療してもらう歯科が決まったら、歯科医にきっちりと自分の状況について説明しましょう。
私は親知らずを抜いた時は初めての海外の歯科治療であったために、自分の英語力で大丈夫かなと緊張しました。
それでもお医者さんにどの箇所がどれくらい痛むのかを伝えた上で、どんな治療プランがあるのか、治療費はいくらくらいになるのか、など知りたいことは治療が始まる前に全て聞きました。
治療プランに納得した後に見積もりをメールで送ってもらい、安心して親知らずの抜歯に臨むことができました。
不安に思っていることを確認することで、その不安が和らぐことも多くあリますよね。
怖がらずにコミュニケーションを積極的に取っていきましょう。
まとめ
オーストラリアで親知らずを抜歯する際に知っておくべきことについて、理解が深まりましたでしょうか。
- 住んでいる国の治療費の相場観を知る
- 歯科は慎重に選ぶ
- 歯科医とのコミュニケーションをしっかりとる
この3つのポイントは特に重要です。
親知らずの抜歯は簡単な治療ではありません。
自分なりに調べたり歯科医に質問したりして、納得いく治療を受けることが一番大切です。
私はこの経験を通して、海外で生きていくために必要な「自分で調べるスキル」がより身につきました。
抜歯前の歯の痛さから治療に対し不安に思うこともあるかと思いますが、これらのアドバイスが参考になれば幸いです。
成長できる機会だと思って前向きに頑張りましょう。