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在豪3年目が「出稼ぎ日本人」というワードについて思うこと

こんにちは:)マイです。
今回は最近よく聞く「出稼ぎ日本人」という言葉について。

海外移住は以前よりあることですが、
ここ最近は「出稼ぎに行く日本人」が新聞記事やテレビでもよく取り上げられているんですよね。

私自身は自分が「出稼ぎ」にオーストラリアに来ているという感覚はあまりないのですが、
労働環境・給料ともに日本よりいいということは事実だと思います。

ただ、何事も良い面だけではなく、反対に大変なこと・悪い面というもの存在します。

出稼ぎがいいのか悪いのかという話は大きなトピックであり、
私に決められることではありません。

なので今回はオーストラリアに来て3年目の私の視点から、
オーストラリアに来て働く、ということに関してメリット・デメリットをお伝えしようと思います。

「出稼ぎ日本人」というワードについて

メディアでの取り上げられ方的に、

「ワーホリを利用して海外で高時給の仕事に就く日本人」

を「出稼ぎ日本人」しているようです。

海外に行く理由として、留学・旅行などいろいろありますが、
「お金を稼ぐ」ことをメインの理由にしているのが、今回のムーブメントの重要な点のようです。

「出稼ぎ日本人」が増えた背景

この「出稼ぎ日本人」が増えた背景には、
日本・オーストラリア両方の状況が関係していると思います。

日本の状況

端的に、日本の労働環境、給料が安い問題、そして円安ですね。

私も大学卒業後、一般企業で2年ほど働いてオーストラリアに来た身なので、
日本の若い人たちが海外に憧れを持ちやすいというのは痛いほどよく分かります。

コロナ禍での行政の対応、マスク地獄からも「なんでこんな国にいなくちゃならんのか」という気持ちになってしまいます。

また、最近はSNSで海外生活の情報が集めやすいのも大きいと思います。
「海外インスタ」ってだけでキラキラして見えるんですよねー。

オーストラリアの状況

一方、オーストラリアはというと、コロナが始まってから深刻な労働力不足になっています。

足りていないのは、特にホスピタリティやファームなどコロナ前から、
外国人労働者に頼っていた分野です。

コロナ中にそれぞれの国に帰ってしまった労働力のギャップを埋めるために、
あちこちで賃金が上がっているんですね。
(賃金が上がっているのは、インフレの影響ももちろんあります。)

この状況で「仕事」と「住む場所」が両方見つかれば良いですが、
リゾート地など場所によってはインフレで家賃が上がりすぎて、
ホスピタリティのお給料ではとても住むことができず、
ビジネス側が逆に働く人が見つけられない、というおかしなことも起こっているようです。

実際はもっと複雑だとは思いますが、
こんな日本・オーストラリア両方の事情があって
「出稼ぎ日本人」ムーブメントを作り出してしまったのではないでしょうか?

「オーストラリアで出稼ぎ」のメリット

では「出稼ぎ」するメリットを具体的に見ていきましょう。

短期的に日本にいるよりも稼げる

オーストラリアの2023年の最低賃金は$21.38 (2023年現在)と、日本よりも高いです。
この事実だけで、日本で働くよりもオーストラリアで働いたほうが効率よく稼げるということになりますね。

思うように仕事が見つからない、たくさん働きたいのに働く時間が短い、など
実際にオーストラリアに来てから直面する問題もありますが、
一度仕事を見つけてしまえば、日本で同じ仕事をするよりも多く稼げるのは事実です。

英語力向上

高い給料で働ける上に、英語の勉強もできるとなるとかなり魅力的ですよね。

専門職であればもちろん高い英語力は必要ですが、
ワーホリに来て探す仕事(レストランやカフェ)であれば、そこまで高い英語力は求められません。

私の経験からも、生の英語に触れる機会というのは、仕事を始めてから格段に増えたと感じています。

海外に住んで日本以外の世界を知る

これも事実です。

いくらYoutubeやSNSで海外情報が手に入ったとしても、
実際に海外にいるのとでは全く違います。

日本と海外両方のいい面・悪い面を知ることになって、
客観的な視点で日本という国を見ることができるようになります。

最初は出稼ぎ目的でオーストラリアに来たとしても、
労働環境・人・天気・文化などからオーストラリアを気に入って、
住み始めてから永住を考える人も多いと思います。

「オーストラリアで出稼ぎ」のデメリット

では逆に、オーストラリアで出稼ぎをするデメリットを見ていきましょう。

長期的に、安定的に稼げるわけではない

これが「出稼ぎ」することの大きな危惧ではないでしょうか。

ファームやホスピタリティで仕事が見つかったとしても、
その仕事がその先ずっと続けられるような安定した仕事ではないんです。

「出稼ぎ」で見つけられる仕事は肉体労働がメインになります。

初めの数週間は良くても、何ヶ月も続けると腰などに負担がきてしまったり、
シーズンによっては思うほど稼げないということもあります。

そこから、スキルを身につけてステップアップすることもできますが、
仕事の向き不向きやそもそもチャンス自体があるのか、などを考えると、
その少ない確率に賭けてまで日本での生活を変えてしまうのは大きなリスクであると思います。

貯金するためには生活度を下げる必要あり

当たり前ですが、オーストラリアに出稼ぎに来て貯金を作るためには、
生活度を下げる必要があります。

そもそもオーストラリアに来るために、
飛行機代、保険代、語学学校の学費など、
まとまったお金が入ります。

その元を取ってさらに貯金を作らないといけないのですから、
初めは贅沢した暮らしは難しいですよね。

私自身もオーストラリアに来てからの2年間は、
オーペアとして、オーストラリア人家庭と一緒に住んでいました。

オーストラリアに来たからには、
海外ドラマで見るような広いお家に住みたい、など思うかもしれませんが、
ローカルのオージーでさえ、シティで一部屋を借りるのは金銭的に負担が大きく、
若い人はシェアハウスをしているのが一般的です。

今は彼と二人で部屋を借りて住んでいますが、
プライベートに空間を使える一方、前ほど貯金ができないというジレンマがあります。

特にオーストラリアは外食が高く、
せっかく海外に来たのに外食を控えないといけないなんて、
なんのためのワーホリよ。。。となってしまいます。

出稼ぎした後はどうするの?問題

これも出稼ぎ自体が長続きするものではないからこそ生まれる問題ですね。

ワーホリビザでオーストラリアに来てから、
運よく仕事が見つかったとして、ある程度働けるようになったら、
どれくらいこの仕事を続けるんだろう。。と考えるようになります。

特に目標もなく来た場合には、
毎日仕事をこなしながら、近い未来について考える日々が続いてしまうかもしれません。

すでにオーストラリアの働きやすい環境に慣れてしまっているために、日本に戻るのも億劫だし、
だからといってオーストラリアで安定した仕事についているわけでもないし。。。

一般的な日本人(私含め)がワーホリに来た場合、大体この壁に直面するんではないでしょうか?

ワーホリ期間を終えたら日本に戻るのか、
オーストラリア滞在を伸ばすのか、
自分しか決められる人がいないからこそ、何が正しいのかわからない。

直面するしかないんですかね。。。

大切なこと

出稼ぎすることのデメリットを上げていたら、なんだか暗くなってしまいました。。。笑

メリットもデメリットもある中で、どうするのが一番正しいのでしょうか?

私なりに考えてみた結論はこちらです。

長期的な目標を立てる

出稼ぎの何が問題って、次に繋がらないことなんですよね。

レストランやファームの仕事が見つかったからって、
その仕事をその先ずっと続けられるわけじゃない。

考えてみたら、日本の大学では就活の時に散々キャリアについて考えるように教えられるのに、
社会に出て数年でキャリア形成とは正反対の道に進んじゃう人がこんなにもいるってなんかクレイジー。笑

ともかく、この20~30代の数年間に出稼ぎをするって決めたなら、
その先に何がしたいのかってプランを決めることってすごく大事なことだと身に沁みて感じているんです。

オーストラリアでついた仕事をしながら、
キャリアやその先の人生どうしたいのかについてもちゃんと考える。

日本にいたって同じですが、目の前の仕事をこなしながら、
常に頭のどこかでは先のプランを現実的に考えることがいつだって大切なんじゃないかな、と思うのです。

「目標を決めることが人間にとってもっとも大切なことである」って、ナポレオン・ヒルも言っています。
目標を達成するために、人間は生きていると言っても過言ではないでしょう。笑

まとめ

「出稼ぎ」について書きたかったのに、「人生」という大きなテーマになってしまいました。

就職であれ、海外移住であれ、向き不向きがあると思うので、
気になってるならしちゃいなよ、なんて無責任なことは言えません。

でも選択の一つとしてあって、興味があるんだったら、
具体的に調べてみるのも一つだと思います!

私自身「出稼ぎ日本人」がいいのか、悪いのか、なぜ今騒がれているのか、など
考えに考えましたが、結局人の人生のことなので、私にわかることではありませんでした。

たった3年の私自身のオーストラリアでの経験から言えるのは、
「長期的な視点が大事だよなあ」ということだったのです。笑

こんな感じのまとめとなりましたが、
ワーホリ・海外移住が気になっている人に参考となっていれば幸いです。

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