お久しぶりです。マイです。
今回は「パートナービザ(820/801)申請準備から取得までの3ステップ」についての記事です。
(前回2月の投稿から半年以上もたってしまいました。。。)
このたび、パートナービザを取得することができました:)
申請するまでの準備期間に約1年と数ヶ月+ビザを申請してから降りるまでの期間は約2ヶ月、
トータル1年半ほどのプロセスでした。
申請から約2ヶ月と割と早い期間でビザが降りたのですが、
RFI(追加書類提出)が一切なく、スムーズに申請が行えたのがよかったんだと勝手に思っています。
ビザが下りるまでの期間は運も大いに影響すると思いますが、
しっかりと書類を集め、不備のない状態で申請することで、その時間を短くすることができると感じました。
この記事では私の経験をもとに、
パートナービザ(820/801)申請準備から取得するまでの流れを
ざっくりと3ステップで解説していきます。
私たちはシンプルなパターンだったので、弁護士やエージェンシーを通さず自分たちで申請を行いました。
同じように自分たちでパートナービザを申請するという方には参考になるかと思いますので、ぜひ読み進めてくださいね!
申請までの3ステップ
申請までの3ステップはこのようになっております。
- ビザについて知り、プランを立てる
- 書類・エビデンスを集める
- 書類を作成し申請する
一つずつ見ていきましょう:)
ステップ1 パートナービザについて知り、プランを立てる
ビザについて知る
パートナービザを視野に入れ始めたなら、まずパートナービザがどんなビザなのか調べましょう。
それぞれのビザには申請できる条件があります。
自分がパートナービザ該当者であるのかよく確認しましょう。
一番初めに見るのは、政府のサイトです。
パートナービザ申請において一番重要なのはこのサイトです。
私はビザ準備中、このサイトをブックマークして何度も何度も繰り返し確認しました。
https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/partner-onshore
その次に、ビザのエージェンシーのサイトやパートナービザの記事があるブログを探しましょう。
SNSやYoutubeを全力で活用して、パートナービザ申請の流れや、必要な書類をざっくりと知ると
今後の計画が立てやすくなります。
私はこちらのサイトにお世話になりました。
-Facebook Group
-Salvo Migration (ビザエージェンシー)
パートナービザ申請についてかなり網羅的に学ぶことができます。(しかも無料で!)
https://home.salvomigration.com.au/au
-TOBY'S DIARY (ブログ)
たくさんのオーストラリア在住日本人の方がパートナービザ記事を書いていらっしゃいます。
その中でもTOBY'S DIARYのこの【書類準備編】の記事には大変助けられました!
TOBYさん、ありがとうございました!!Special Thanks!
https://tobylife.com/partnervisa820-2-2/
プランを立てる
ビザを理解し,申請すると決めたらプランを立てましょう。
私たちの場合は申請までの間に、
「デファクトカップルとして1年間一緒に生活をしている」という証明が必要であることがわかったので、
一緒に住み始めてから約1年後に申請をすると決めました。
ビザの情報収集でどんな書類が必要か確認できるので、
書類リストも早めに作っておくと良いです。
Facebook group でいろいろな方が書類リストを共有してくださっているので、
それらを比較しながら、自分たちのケースに適切な書類をピックアップしていくと良いかと思います。
また、パートナービザ申請において忘れてはいけないのが高い申請料です。。。
2023年時のビザ申請料は約$8000でした><
私たちは申請まで1年ほどの期間があったので、
その期間に2人のジョイントアカウントに、お互い同じ額を2週間ごとに入金する形でビザ代を貯金しました。
周りの話を聞くと、
私たちのように半々で出し合っているカップル、どちらかが多く負担するカップル、両方見受けられました。
少ない額ではないので、お互いが納得する形で支払いができるといいですね:)
ステップ2 書類・エビデンスを集める
パートナービザ申請のプランが立てられたら、
次のステップは、「書類・エビデンスを集める」です。
パートナービザで一番大変なのが書類作りです。
4つの側面(4Pillars: Financial, Household, Social, Commitment)から2人の関係が本物であることを証明する必要があります。
バランスよく書類を集めなければならず、どれか一つの側面に偏っていてはいけません。
書類によってすぐ準備できるものもあれば、毎月少しずつ集めるものもあります。
「書類・エビデンスを集める」期間に、私が約1年かけて少しづつ集めたエビデンスの一部はこんな感じです。(参考までに!)
Financial : 2人で経済的に支え合っていることを証明する書類
-Joint Bank Account
2人で暮らし始めたときにJoint Bank Accountを作成しました。
両方の名前が登録される共同口座?のようなものでしょうか。
私たちは2週間ごとに一定額をそれぞれの個人口座からこの共同口座に入金し、
家賃など2人の生活に発生する日々の支払いはこの共同口座から落ちるようにしていました。
数ヶ月ごとに取引明細がまとめられたAccount Statementが発行され、
それが2人で生活を共にしている証明となります。
-Joint Lease Bills
賃貸契約の際に2人の名前で登録をしました。
毎週送られてくるTenant Receiptに2人の名前が載り、それが証明となります。
-Joint Electricity Account
電気の契約の際に2人の名前で登録をしました。
毎月送られてくるElectricity Billに2人の名前が載り、それが証明となります。
-Joint Mobile and Internet Account Bills
スマホ・インターネットの契約の際に2人の名前で登録をしました。
毎月送られてくるMobile and Internet Account Billに2人の名前が載り、それが証明となります。
Household : 2人で生活を共にしていることを証明する書類
-Evidence of Shared Address
郵便物が届いた際に、アドレスが確認できる部分を写真にとっておきました(2人分)。
-Home Photos
家の中の写真。
新しい家具など買った際のBefore/Afterや、ご飯を作っている時の写真などを撮り、実際に住んでいることを残しました。
-Joint Car Insurance and Rego
彼の車を買い換えた際に、2人の名前で登録をしました。
Social : 2人で社会的な生活をしていることを証明する書類
-Proof of Communication with both Parents
お互いの親とやりとりしたり、実際に会ったりしている時の記録として、テキストや写真を撮っておきました。
-Proof of Joint Holiday
一緒に旅行に行った際の写真、ホテルの領収書などを残しておきました。
-Proof of Social Events Together
一緒にスポーツやイベントに参加した記録として、写真やチケットを残しておきました。
Commitment : 2人の深い関係を証明する書類
- Civil Relationship Certificate
これについては記事を書いています。
【パートナービザ】Civil Partnership の登録について①
【パートナービザ】Civil Partnership の登録について②
-Superannuation Beneficiary
スーパーのBeneficiary 登録をしました。
それ以外に必要な書類 - 早めに済ませておくと良い書類
-Form80
自分について証明する書類(?)家族構成、過去に住んだ住所、通った学校、ビザの記録などが必要です。
今まで引っ越しが多かったり、海外旅行によく行く人は記入が大変なので、
事前に自分が今まで住んでいた場所・旅行に行った日付をまとめておくと後が楽です!
-戸籍謄本
領事館では取り寄せ不可能。日本に一時帰国のタイミングに自分で取得、または家族に頼んで送ってもらう必要あり。
-日本の無犯罪証明
-オーストラリアの無犯罪証明
日本のは領事館で取得可能ですが、2-3ヶ月かかるので計画的に。
オーストラリアのはオンラインで申請可能です。
無犯罪証明は有効期限があるので準備が早すぎても遅すぎても困る書類ですね。
ステップ3 書類作成・申請準備
順調にエビデンスが集まってきて申請も近づいてきたら、ステップ3です。
いよいよ書類作成・申請準備です。
ステップ2で集めてきたエビデンスを分かりやすくまとめて、それぞれの書類にしていく作業です。
私たちは申請予定日から2〜3ヶ月前に本腰を入れて書類を作成していきました。
文章メインのStatement系の書類はGoogle Document、画像メインの写真まとめる系の書類はCanvaを使用しました。
パートナーとの書類共有・進捗管理にはGoogle Driveが便利でした。
申請に必要である2人の関係を証明する書類とそれ以外の身分証明系の書類を併せると、
最終的に申請時にアップロードする書類は大体50ファイルくらいになります。
Relationship Timeline と Relationship Statement
私たちはまず、申請の要となる書類であるRelationship Timeline と Relationship Statementを作成しました。
Relationship Timelineとは、出会った日、一緒に住み始めた日など2人の関係においてマイルストーンとなる日を
一枚にわかりやすくまとめたこのような図です。
これを作成することで、カップルそれぞれが作成するRelationship Statement内での日付を合わせることができます。
お互い日付の認識がずれていると2つのRelationship Statementで辻褄が合わなくなってしまうので、
それを防ぐ目的でRelationship Timelineを作成しました。
Relationship Statementとは、簡単に言うと2人の関係について書かれた文章のことです。
2人が出会ったきっかけ、今に至る過程、2人でどのように生活しているか、についてカップルがそれぞれの視点から書きます。
どんな内容を含めれば良いかは政府サイトに載っています。私のは7ページ、彼のは9ページにもなりました(笑)
4Pillars それぞれのJoint Statement
-Joint Statement_Financial Aspects of the Relationship
-Joint Statement_Nature of the Household
-Joint Statement_Social Aspects of the Relationship
-Joint Statement_Nature of the Commitment
これは必ず必要というわけではなさそうですが、Case Officer に申請書類を分かりやすく伝える目的で作成しました。
Relationship Statementで、4つの側面(4Pillars: Financial, Household, Social, Commitment)についてざっくり説明しているのですが、
Joint Statementでは2人の視点から、一つづつの側面についてさらに説明したものになります。
ここで私たちが気をつけたのは、Relationship Statement・4PillarsのJoint Statement ・提出ファイルの内容をリンクさせることです。
また、Joint Statementでは各パートに関係するファイル名を記載し、Case Officer がすぐに関係のあるファイルに参照しやすいようにしました。
例えば、私たちは申請までの間に3回の旅行に行っていたのですが、
Relationship Statementの「Social」パートに、「2人で3回旅行にいく中でお互いをよく知ることができた。」といったことを書き、
Joint Statement_Social Aspects of the Relationshipには、3回の旅行の日程・場所など詳細を入れ、
提出書類では「Proof of Joint Holiday 1~3」として、それぞれの旅行の写真やホテルの支払いエビデンスをまとめたファイルを3つ作りました。
こうすることでそれぞれがリンクし、全体としての説得力が強まるようになるかと思いました。
Financial : 2人で経済的に支え合っていることを証明する書類
-Joint Bank Account Statement -(ステップ2で説明済)
-Joint Lease Bills -(ステップ2で説明済)
-Joint Electricity Account Bills-(ステップ2で説明済)
-Joint Mobile and Internet Account Bills-(ステップ2で説明済)
-Splitwise Transaction Detail
2人で共同口座を持つ前は、割り勘の記録をSplitwiseというアプリで管理していました。
その頃のやりとりの記録として、一応提出しました。
1年かけて集めたエビデンスをまとめて、CanvaでじゃんじゃんPDFにしていきます。
Household : 2人で生活を共にしていることを証明する書類
-Evidence of Shared Address -(ステップ2で説明済)
-Home Photos -(ステップ2で説明済)
-Joint Car Insurance and Rego -(ステップ2で説明済)
-Proof of Sharing House Chore
彼とのLINEやりとりで家事について話している箇所をスクショにしてまとめました。
買い物リストもよく作るのでそれも張っておきました。
Social : 2人で社会的な生活をしていることを証明する書類
-Proof of Communication with both Parents -(ステップ2で説明済)
-Proof of Joint Holiday -(ステップ2で説明済)
-Proof of Social Events Together -(ステップ2で説明済)
-Form888
2人のことをよく知っている人に書いてもらう書類です。
私たちは彼の両親と2人の友達(オーストラリア人と永住権を持っている子)に書いてもらいました。
協力してくれる方も認証済みのパスポートのコピーなどの必要書類をそろえるのが面倒なので、
時間には余裕を持って頼みましょう。
Commitment : 2人の深い関係を証明する書類
- Civil Relationship Certificate-(ステップ2で説明済)
- Evidence for Time Apart
お互いが離れている期間もコミュニケーションをとっている証明です。
私たちは出会ってからずっと一緒の地域にいるのですが、
一度だけ私のみ日本に一時帰国したことがあったので、その時のLINEや通話記録をまとめました。
-Evidence of Daily Contact_LINE
日々のやりとりのLINEスクリーンショットです。
毎月のやりとりからスクリーンショットを4つずつとり 2021~2023年分、3ファイルにまとめました。
-Superannuation Beneficiary -(ステップ2で説明済)
それ以外に必要な書類
-パスポートのコピー
-Form80 -(ステップ2で説明済)
-戸籍謄本 -(ステップ2で説明済)
-日本の無犯罪証明 -(ステップ2で説明済)
-オーストラリアの無犯罪証明 -(ステップ2で説明済)
など。
提出しなかった書類
ビザについて調べていくと、これもいる?とか、こんな書類まで提出するの!?と悩んでしまう書類ができてしまうことがあります。
そんな悩みを抱えている人のために、逆に提出しなかったけど大丈夫だった書類たちをご紹介します。
あくまで「私たちのケースでは必要なかった書類」なのでご参考までに。
×個人のBank Statement
私も彼も個人の銀行口座を持っていますが、
2人の共同口座もしっかり使っており1年分の証明がありました。
また共同口座を持つ前の割り勘などのやりとりはSplitwise Transaction Detailという形で残しており、
個人口座のStatementを提出する意味があまりなかったので提出しませんでした。
×遺言
「遺言を提出すると2人のより深い関係が証明できる(つまりビザが早く降りるかも)」という情報を得ましたが、
最終的には書きませんでした。。。
代わりにSuperannuation Beneficiary登録の証明を提出しました。
×送り合ったプレゼントの写真
プレゼントや手紙などあるにはあるのですが、
まとめるのが意外と面倒で、ビザが降りるのに時間がかかったら提出するかと思っている間にビザが下りました(笑)
×友達との写真・テキスト
お互いに友達が少なく、私たちと一緒にとった写真やテキストのやりとりがほぼ皆無でした。。。
無理矢理作ろうとも思いましたが、プレゼントの写真同様考えている間にビザが下りました(笑)
Socialパートでは、お互いがお互いの親に会ったという強固な証拠があったので、友達との写真は求められなかったんだと思います。。。
書類がすべて揃ったら、晴れてパートナービザ申請です☆
申請後にすること
健康診断
ビザ申請を終えたら、immiサイトより健康診断を受けるようアナウンス(?)されます。
手順に沿ってBupaサイトから健康診断の予約を取り、当日健康診断を受けます。
私は申請してすぐ予約を取ることができ、数日後には健康診断を終えることができました。
混み具合によってはかなり待つパターンもあるかと思います。
メディケア申請
パートナービザの場合、ビザ申請を終えた段階でメディケアを申請することができます。
永住権が降りるまで待たなくていいんですね。
私はすぐにメディケアを申請せず、パートナービザが下りてからメディケアを申請する形になりました。
現時点何十万人もの人がメディケア申請中とのことで、降りるまで数ヶ月待っている状況です。。。
まさかここで時間がかかるとは。。。
のんびりする
ビザが降りるまでの時間は誰にもわからないので、最善を尽くした後はのんびり待ちましょう。
まとめ
パートナービザ申請について一つの記事にまとめたら、大変長い記事になってしまいました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
ビザ準備中は不安になるかと思いますが、
パートナーとの関係が本物であることを分かりやすく伝えることに重点に置いて、
ポジティブな気持ちで頑張ってください!
ではでは!
マイ