留学に興味があるけど、英語が話せないことが不安
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
結論から言うと、初めて留学する時に高い英語力は必要ありません。
むしろ必要なのは「コミュニケーション能力」です。
私は学生時代に2度の留学を経験し、現在はオーストラリアに在住3年目です。
初めての短期留学時、私のTOEICのスコアは500程度、2回目の交換留学時もTOEFL iBTで60程度と決して高いスコアではありませんでした。(両方とも留学に必要な最低条件レベルです。)
初めはこんなレベルでしたし、今現在の私も英語がペラペラと言うわけでは全くありません。笑
それでも海外で経験を積んで、現在はフルタイムのお仕事をさせてもらっています。
この記事では、
- 初めての留学に高い英語力が不要な理由
- 高い英語力よりも大切なこと
をお伝えしています。
記事を読み終えると、
- 留学に挑戦するのに、初めからハイレベルな英語力はいらない
- 英語が話せないという理由で、留学を諦めるのはもったいない!
- 英語力よりもコミュニケーション能力が大事
ということがわかります。
もちろん、英語力はあるに越したことはありません。
大学院やプロフェッショナルな現地就職を目指すのであれば、高い英語力が求められます。
今回お伝えしたいのは「高い英語力がなくても留学に挑戦することは可能だし、そこから得られることも多くある」ということです。
では、早速みていきましょう〜
Contents
初めての留学に高い英語力が不要な理由3つ
理由①「英語の知識がある」と「英語が話せる」は違うから
よく言われることですが、英語の勉強をたくさんして文法や発音の仕組みの知識を得ても、
トレーニングをしなければ「英語で会話する」ことはできません。
私は大学の専攻が英文学科であったので、4年間で英語の文法には多少詳しくなりました。
しかし「英語での会話ができるようになった」と感じたのは、オーストラリアで働き始めて何度もネイティブと話すようになってからです。
私の思う「英語で会話ができた時」とは、文法を正しく使えた時でもなく、難しい単語がスッと出てきた時でもありません。
なぜなら、頑張って「文法的に正しい英語」を使ったところで、相手には伝えたいことが伝わっていないことが多々あるからです。
私の失敗談ですが、初めての短期留学の際に、ホストマザーに「call for~(~を求める)」という小難しい句動詞を使って話してしまいした
本来の「call for」の使い方とは全く違うシチュエーションで使ってしまったため、マザーは意味がわからず「キョトン」としてしまいました。
この時「会話」とは「相手の言っていることを理解し、自分の伝えたいことが伝わった時」であると気づきました。
「英語で話せるようになる」ためには、辞書に載っているような小難しい表現ではなく、わかりやすい表現をまず習得するべきではないでしょうか。
正しく、かつ分かりやすい英語の使い所を知るには、生の英語の環境に身を置くことが近道です。
そのために高レベルの英語知識を身につける必要はありません。
理由② 「英語力がある=海外で生活できる」というわけではないから
海外が日本と違うのは、言語だけではありません。
生活スタイルも文化も人々の考え方も違います。
留学するために、高い英語力だけを身につけても、現地で別の問題にぶつかります。
日本では当たり前のことも、海外では手間も時間もかかります。(逆の場合もありますが)
~私が経験した過去のトラブル~
交換留学先のチェコ共和国では、初めの寮生活で「洗濯して干す」という一連の流れをするのに丸1日かかりました。
洗濯室の場所や鍵を借りなければいけないことなど、何もわからず、周りに人もいないので誰にも聞けず、英語力云々の話ではありませんでした。
オーストラリアでの最近の出来事では、ガス代の高額請求。(記事リンクはこちら)
これも英語力とは全く関係ない、文化の違いから直面することになった問題です。
このように英語力のある/なしに関わらず、予想外のトラブルは起きるし、対応しないといけないのです。
もちろん英語力があるに越したことはありませんが、こういった問題は経験しながら学んでいくので「英語話せないから無理」と思わない方がいいポイントです。
理由③ そもそもネイティブは留学生に完璧な英語を求めていない
「英語が話せないから不安」の裏には「完璧な英語を話さなければ」という思い込みがあるのではないでしょうか。
考えてみてください。
日本語を勉強している外国人が文法を間違えたとして「はい、ダメー!」となりますでしょうか?
なりませんよね。間違えたとしても、その人の言いたいことはなんとなく分かりますよね?
それと同じで、ネイティブが留学生に完璧な英語を話すことは求めていません。
むしろ、頑張って話そうという姿勢は相手に伝わり、理解しようとしてくれるのです。
いきなり0から100にはなりませんから、間違えながら自然な会話ができるようになるのです。
また「相手がどう感じるか」は相手にしかわからないので、「間違えたら恥」という考えは英語習得の際には捨てることをお勧めします。
不完全な英語を揶揄われることがあれば、「そっちの言語を話してやってるんだ!」くらいの強い気持ちでいることも大事です。
ハイレベルな英語よりも大切なスキル
高い英語力が必要ないとなれば、どんなスキルが必要なのでしょうか。
私が個人的に思う、海外で生き抜くための「英語力よりも大切なスキル」を下に上げていきますね。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションとは
「相手の言っていることを理解し、自分の伝えたいことが伝えられる」ことです。
相手の言っていることを理解するためには、
・聞き取れない箇所をゆっくりってもらう
・わからない単語の意味を聞く
ことが大切です。
また、自分の伝えたいことを伝えるためには、
・自分の知っている言葉で説明する
・できるだけわかりやすい言葉を使う
ことが大切です。
難しい英語を知っている必要は全くありません。
自分で調べて学ぶスキル
海外生活で文化の違いから起きるトラブルは、あらかじめ自分で調べることが大切です。
例えば、オーストラリアのバス停では、バスが来た時に手を上げないと、バスは前を通り過ぎて行ってしまいます。
実際にバス停に取り残される経験をして学ぶこともできますが、事前に知っていれば防ぐこともできるはずです。
また、バスに乗り遅れる程度であればいいですが、ビザなどの問題になると、知らなかったという理由で損をしてしまうこともあります。
私もまだまだですが、友人に聞くなり、googleで調べるなりして必要な情報を収集するスキルは海外で生活するにあたって必要だな〜と感じます。
まとめ
以上のことをまとめると、このようになります。
初めての留学に高い英語力が必要ない理由
- 「英語の知識がある」と「英語が話せる」は違うから
- 「英語力がある=海外で生活できる」というわけではないから
- そもそもネイティブは留学生に完璧な英語を求めていない
要はプライドを捨てて、現地の生の英語に触れる経験を多くしよう、ということです。
英語力よりも大切なこと
- コミュニケーション能力
- 自分の知っている言葉で表現する力
- 自分で調べて学ぶ努力
大事なのは「完璧な英語を話すこと」ではなく「わからなかったら相手に聞き返すこと」です。
また、トラブルに直面したら、自分で考えて、解決策を見出すことも大切なスキルです。
私は海外生活を通して、人は失敗から学んでいくもの、だということを理解しました。
「失敗から学ぶ」チャンスは海外生活において何度もあります。
「日本では当たり前のことができない→できるようになる」この繰り返しを経験することになるので、人として強くなっていく感覚が得られやすいと思います。
そう言った意味でも海外留学はオススメできます。「英語力がないから無理」と諦めるのはもったいないです。
留学を迷っている方は、「英語力がないからこそ、コミュニケーション能力と自分で調べる力で頑張る」という意識で、ぜひ挑戦にてみてください!