こんにちは。マイです:)
3月も終わり際、ブリスベンはやっと涼しくなってきました。
オーストラリアはイースターホリデーで4連休です。
いつもより時間があるので記事を更新したいと思います:)
今回の記事は「オーストラリアの働き方 パート・カジュアル・フルタイムの違いについて」!
オーストラリアで仕事をするにあたり、雇用形態を理解するのは非常に大切なことです。
この国にはパートタイム・カジュアル・フルタイムと3種類の働き方があり、
それぞれにメリット・デメリットがあります。
私はこれまでのオーストラリアでの生活において、3種類全て経験してきました。
この記事では、下記の観点から見たそれぞれの働き方の違いについてシェアしていきたいと思います。
- 最低賃金
- 有給休暇(Annual Leave)
- 病気休暇(Sick Leave/Personal leave)
- 勤務時間の保証
仕事を探そうと思っているけど、この違いがよくわからないという方は是非読み進めてくださいね♪
働き方についての疑問を解決するサイト
オーストラリアでは、Fair Work Ombudsmanという組織が働き方についてのルールを決めています。
このサイトを参照すれば最低賃金や有給休暇などに関する情報を確認できます。
職場で何かトラブルがある場合はこのサイトを是非活用してみてください。
この記事で紹介している情報もFair Work Ombudsmanに載っている情報を元にしています。
このFair Work Ombudsmanのサイトを参照すればわかるのですが、
仕事の契約に関する取り決めは業種/職種によってかなり細かく決められています。
この記事ではホスピタリティで仕事をした経験を元にしているので、
それ以外の業種には当てはまらないこともありますのであしからず。
詳しいことは専門家にご相談ください。
パートタイムとカジュアル
オーストラリアに留学またはワーホリできて仕事を探す場合、
パートタイムかカジュアルの契約の仕事を探すケースが多いかと思います。
両方とも日本で言う「アルバイト」なのですが、微妙に違いがあります。
パートタイム
最低賃金
パートタイムの最低賃金は$23.23です。(2024年4月現在)
オーストラリアでは就く仕事内容ごとにAward Wagesが設定されています。
Awardとは業種のようなもので、例えばウエイトレスの仕事の場合、
Hospitality Industry (General) Award (MA000009)というAwardに設定されている最低賃金が適応されるという仕組みになっています。
自分の仕事のAward Wagesを知りたい場合、下記サイトより調べることができます。
下記のように業界・職種レベル・年齢・雇用形態ごとにかなり詳しく賃金が設定されているのが確認できます。
ここを見れば土曜日・日曜日・祝日出勤時の割り増し賃金も確認できます。
有給休暇(Annual Leave)
パートタイムの場合、有給休暇があります。
働いた時間に応じて蓄積され、1年間働くと4週間分の休暇が使える仕組みです。
仕事を辞める場合、消化されていないAnnual Leave は時給換算され、その額が最後のお給料とともに個人口座に振り込みされます。
病気休暇(Sick Leave/Personal leave)
有給休暇とは別にSick Leave/Personal leaveと呼ばれる休暇が10日間あります。
病気をした際に使えます。
私が働いていたバイト先では、Sick Leaveを使いたい場合は、
GPで発行されるMedical Cartificateを提出する必要がありました。
基本的に使用しなかったSick Leaveは次の年に持ち越しされず、消滅します。
勤務時間の保証
私が働いていたレストランでは、パートタイムは最低3時間の勤務が保証されていました。
どんなに暇な日であっても、パートタイムであれば最低3時間は働けるため良いですね。
カジュアル
最低賃金
カジュアルの最低賃金は、パートタイムの25%割り増しとなるため、$29.04です。(2024年4月現在)
最低賃金だけ見れば、同じ時間数でたくさん稼げるカジュアルの方が良さそうですが、
最低賃金が高いのには下に挙げるように、条件に違い理由があるからです。
雇用側からすれば、必要に応じて自由に使える人材と行ったところでしょうか。
有給休暇(Annual Leave)と病気休暇(Sick Leave)
カジュアルにはAnnual LeaveもSick Leaveもありません。
稼げる時にガツガツ稼げる利点はありますが、
ホリデーで仕事を休む際はもちろん、病気・怪我をした場合に申請できる有給休暇はありません。
勤務時間の保証
カジュアルには勤務時間数の保証もありません。
パートタイムの場合には1日最低3時間など勤務時間の保証がありますが、カジュアルにはそれがないため、
暇な日には1〜2時間などですぐに帰らされる、ましてや勤務時間直前に「今日は休みで」と言われることもざらにあります。
決まったスケジュールで決まった時間に働けるパートタイムとは違い、
不規則な勤務スケジュールになってしまうのがカジュアルの特徴です。
どちらを選ぶのがよいのか?
アルバイトを探す際は、自分の応募する仕事がパートタイムなのかカジュアルなのかでこのように違いが出てきてしまいます。
両方の勤務形態の違いをよく理解してから応募することが大事なのですが、私の経験上、
- 基本的にパートタイムの方が勤務時間もその他保証も手厚いのでオススメ
- 絶対にシフトが入る確信があればカジュアルでもOK
といった認識でいます。
私はあるアルバイト先で、初めはパートタイム雇用で2年ほど経ってからカジュアルに切り替えたことがあります。
ある程度働いた場所で信頼関係ができていたので、シフトはパートタイムの時と同じくらいの日数でしたが、
やはりパートタイムよりも数時間早く上がる日が多かったり、病気や怪我をして働けなくなったときにお給料がなくなるなど、
デメリットもあるなと感じました。
特に最初からカジュアル雇用の場合、働き始めてシフトに入れてもらえない日が続いても何も言えない、といったことが起きる可能性があるので
面接の際にきちんと確認する必要があると思います。
フルタイム
オーストラリアのフルタイムには「Permanent contract」と「Fixed Term contract」の2種類があります。
Permanent contractは、雇用に期限がないのでクビにならない限り、仕事を続けることができます。
一方Fixed Term contractの場合、期限付き雇用となるので、例えば契約が1年間の場合、
一年後には契約終了となり、次の仕事を探さなければなりません。
仕事を探す際にはPermanent Positionに絞って探した方が、安定した仕事を得られやすくなります。
また、オーストラリアのオフィスジョブの場合、
在宅勤務をOKにしている会社も多く、フレキシブルに働くことが可能です。
最低賃金
The National Minimum Wageが$23.23(2024年4月現在)であり、
フルタイムは基本的に週38時間勤務なので、一週間につき$882.8となります。
有給休暇(Annual Leave)
一年間につき4週間分の有給休暇が認められています。
また、フルタイムの場合、会社独自の取り決めがある場合もあります。
私が働いている会社の場合、4週間分の有給に加え、
- 勤続年数によって年間の有給の数が増える
- 誕生日休暇やボランティア休暇がある
などの制度があります。
病気休暇(Sick Leave)
パートタイム同様、10日間のSick Leave/Personal Leaveが認められています。
勤務時間の保証
基本的に週38時間勤務での契約となり、残業代はでません。
まとめ
3つの雇用形態の違いについてざっとまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
表にまとめるとこのようになります。
日本の雇用形態とは違った仕組みになっているのがわかったかと思います。
また、どんな雇用形態であっても、
将来の自分のための年金積み立て制度であるSuperannuationの個人口座への雇用先からの振り込みが行われます。
このシステムも大変素晴らしい物だと思います。
少し真面目なトピックでしたが、誰かの役に立てていれば幸いです。
ではでは〜♪